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歯科医院のInstagram活用|医療広告ガイドラインの範囲でできる発信
Instagramは、医院の雰囲気やスタッフの人柄を写真で伝えやすい場です。一方で、医院の公式アカウントの投稿は、内容によって医療広告として扱われることがあります。ガイドラインの範囲で続けられる発信の考え方を整理しました。
Instagramで伝えられること
「どんな雰囲気の医院か」「どんな人が働いているか」は、ホームページの文章だけでは伝わりにくい部分です。Instagramは、こうした来院前の不安をやわらげる情報を、写真や短い動画で届けるのに向いています。
- 院内の雰囲気:待合室、キッズスペース、滅菌の様子など、来院をイメージしやすい写真
- スタッフ紹介:本人の同意を得たうえで、担当業務や人柄が伝わる一言を添えて
- 予防の豆知識:歯みがきのコツ、フロスの使い方、定期検診の大切さなど、一般的な情報
- お知らせ:休診日、診療時間の変更、年末年始の診療予定など
広告に当たりうる投稿と、避けたい表現の言い換え
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、受診を促す目的があり(誘引性)、どの医院の情報か分かる(特定性)ものは、媒体を問わず広告として扱われるとされています。公式アカウントの投稿も、内容によっては広告規制の対象になると考えておくのが安全です。
- 体験談:患者さまの主観や伝聞にもとづく、治療内容や効果に関する体験談は、広告として認められていません。医院が選んで紹介する口コミや感想も同様です
- ビフォーアフター写真:治療前後の写真だけを載せることは認められていません。掲載する場合は、治療内容、費用、主なリスクや副作用などの説明を添える必要があるとされています
- 誇大・比較の表現:「地域No.1」「絶対に痛くない」など、客観的に確認できない表現や他院より優れていると示す表現は避けます
また、2023年10月1日から、広告であることを隠して行う宣伝(いわゆるステルスマーケティング)は、景品表示法の告示により不当表示として規制されています。インフルエンサーなどに紹介を依頼する場合は、医院からの依頼であることが分かる表示が必要で、規制の対象は依頼した側(医院)とされています。
個別の投稿が適切かは、内容によって判断が分かれます。迷う場合は、厚生労働省の医療広告ガイドライン・Q&A・事例解説書や消費者庁の資料を確認するか、保健所や専門家にご相談ください。
表現を少し変えるだけで、ガイドラインに沿った投稿にしやすくなります。以下は考え方の例です。
| 避けたい例 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 「痛くない治療が自慢です」 | 「痛みが心配な方は、治療の前にお気軽にご相談ください。表面麻酔などの方法をご説明します」 |
| 治療前後の写真だけを並べた投稿 | 写真は使わず、治療の流れや期間の目安、費用、リスクを文章で説明する投稿にする |
| 「患者さまから『最高の医院』と言っていただきました」 | 患者さまの声は載せず、「ご意見をもとに待合室の動線を見直しました」など医院の取り組みを伝える |
| 「今月中のご予約で〇〇が半額」 | 通常の料金表(ホームページ)を案内し、値引きで来院を急がせる表現は避ける |
| 依頼したことを書かないインフルエンサーの紹介投稿 | 依頼する場合は、医院からの依頼であることが分かる表示をしてもらい、内容も医療広告の観点で確認する |
写真・個人情報で気をつけること
- 患者さまの写真は、原則として載せない方針がおすすめです。載せる場合は、目的と掲載先を説明したうえで書面などで同意をいただきます
- 院内を撮るときは、カルテ、モニター、予約表などが写り込んでいないか確認します
- 口の中の写真や症例の写真は、顔が写っていなくても、ほかの情報と組み合わせて個人が特定されないよう配慮します
- スタッフの顔写真や名前は本人の同意を得てから掲載し、退職時の扱いも決めておきます
コメントやダイレクトメッセージで症状の相談が届いたときは、SNS上で診断のような回答はせず、お電話や予約ページへご案内する形に決めておくと、担当者が迷わず対応できます。
続けるための運用体制
- 担当を決める:撮影・投稿を行う人と、投稿前に内容を確認する人(院長など)を分けます
- 頻度を決める:無理なく続けられる頻度を先に決めます
- チェックリストを作る:体験談や前後写真が入っていないか、誇大な表現がないか、個人情報が写り込んでいないかを、投稿前に確認します
- 外部に任せる場合も確認は医院で:委託しても投稿内容の責任は医院にあるため、公開前に確認する流れを決めておきます
ホームページ・Googleマップとの役割分担
| 媒体 | 主な役割 |
|---|---|
| ホームページ | 診療内容、料金表、医師の経歴、アクセスなど、基本情報と詳しい説明をまとめる場所 |
| Googleビジネスプロフィール(Googleマップ) | 診療時間、休診日、電話番号、地図など、来院直前に確認される情報。口コミへの返信も |
| 院内の雰囲気や人柄、予防の豆知識、お知らせなど、写真で伝わる情報 |
診療時間や休診日を変えたときは、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、Instagramのプロフィール欄をまとめて更新します。医院名や住所、電話番号の表記をそろえておくと、患者さまが迷いにくくなり、AIや検索エンジンが医院の情報を正しく読み取る助けにもなります。
投稿とは別に、費用をかけて地域の方へ届ける方法は、Meta広告の始め方と注意点で解説しています。
採用への活用
Instagramは、歯科衛生士や歯科助手として働きたい方が医院の雰囲気を知るためにも見られています。院内勉強会の様子や設備など、働く環境が伝わる投稿は採用にも役立ちます。
- スタッフの一日の流れや担当業務の紹介(本人の同意を得て)
- 募集中の職種は投稿で触れ、給与や勤務時間などの条件はホームページの採用ページにまとめて案内する(条件を投稿ごとに書くと、古い情報が残りやすくなります)
Instagramを見て興味を持った方の受け皿として、歯科衛生士の採用ページの作り方もあわせてご確認ください。
DENT SHIFTでできること
Instagramで伝えた医院の雰囲気や取り組みも、ホームページやGoogleマップの情報と一致していることで、患者さまやAIに伝わりやすくなります。DENT SHIFTの無料AI集患診断では、患者さまが実際にしそうな質問ごとに、AIの回答に自院が表示されたかを確認できます(OpenAI APIによる測定)。あわせて、Googleマップ・Google検索・ネット予約・口コミを含む6分野で、患者さまに選ばれる状態かを点数で確認できます。
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よくある質問
歯科医院のInstagramの投稿も、医療広告ガイドラインの対象になりますか?
医院の公式アカウントの投稿は、内容によっては広告として扱われると考えておくのが安全です。体験談や治療前後の写真だけの投稿、誇大な表現は避け、迷う場合は厚生労働省の資料や専門家に確認してください。
治療前後の写真(ビフォーアフター)は載せられませんか?
写真だけを載せることは認められておらず、掲載する場合は治療内容、費用、主なリスクや副作用などの説明が必要とされています。患者さまの同意と、個人が特定されない配慮も欠かせません。
インフルエンサーに医院を紹介してもらってもいいですか?
依頼して紹介してもらう場合は、医院からの依頼であることが分かる表示が必要です。2023年10月から、広告であることを隠した宣伝は景品表示法の告示で規制されており、対象は依頼した事業者側とされています。投稿の内容も医療広告ガイドラインの観点で確認してください。
どのくらいの頻度で投稿すればいいですか?
決まった正解はありません。担当者が無理なく続けられる頻度を先に決め、投稿前の確認の流れを整えることを優先しましょう。少ない頻度でも続いているほうが、医院の様子は伝わりやすくなります。
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