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歯科衛生士の求人票の書き方と例文|応募につながる原稿と明示事項のポイント
歯科衛生士の求人を出しても応募が来ないとき、見直しやすいのが求人票の原稿です。項目ごとにそのまま書き換えて使える例文と、労働条件の明示で気をつけたい点を整理しました。〔 〕の部分を医院の実際の条件に置き換えてお使いください。
歯科衛生士の求人票で、まず押さえること
歯科衛生士の求人票は、求職者が条件を見比べて「話を聞いてみるか」を決める材料です。書き方の基本は、法律で示すよう求められている労働条件を漏れなく書き、そのうえで働き方が想像できる事実を足すことです。
この記事では、求人票の原稿に絞って説明します。ホームページに載せる写真や1日の流れ、応募ボタンの置き方などは歯科衛生士の採用ページの作り方をご覧ください。
- 職業安定法で求められる項目をそろえる
- 「歯科衛生士として何をするのか」を具体的に書く
- 給与は内訳まで書き、誤解を生まない形にする
- どの掲載先でも条件をそろえ、変えたらすぐ直す
原稿を整えても、応募数を約束できるものではありません。地域や時期、条件によって結果は変わります。求職者が判断しやすい状態にすることが目的です。
項目ごとの例文(仕事内容・勤務時間・給与・休日・教育)
次の例文は、常勤の歯科衛生士を募集する場合の形です。〔 〕の数字や条件は説明のための仮のものなので、実際の内容に置き換えてください。実態と違うことは書かないようにしましょう。
| 項目 | 例文 | 書くときのポイント |
|---|---|---|
| 職種 | 歯科衛生士(常勤) | 実際の仕事とかけ離れた名称にしない |
| 仕事内容 | (雇入れ直後)歯科医師の指示・指導のもとでの歯科予防処置、歯科診療の補助、歯科保健指導。〔担当制のメンテナンスが中心です。ユニット〔○〕台、歯科衛生士〔○〕名の体制です〕(変更の範囲)〔変更なし〕 | 担当制かどうか、1枠の時間、受付や器具の滅菌などを担当するかも書く |
| 勤務時間 | 就業時間:平日〔9:00〜18:30〕、土曜〔9:00〜17:00〕/休憩:〔90分(13:00〜14:30)〕/時間外労働:あり(月平均〔○〕時間) | 曜日で違う場合は分けて書く。時間外労働の有無は省かない |
| 給与 | 月給〔○〕円〜〔○〕円(経験・勤務日数により決定)。内訳:基本給〔○〕円〜〔○〕円、資格手当〔○〕円。通勤手当:〔上限○円まで支給〕。昇給:〔年1回〕。賞与:〔年2回(前年実績○か月分)〕 | 基本給と手当を分ける。金額の幅には、何で決まるかを添える |
| 休日 | 休日:〔木曜・日曜・祝日〕、年末年始〔12/29〜1/3〕、夏季休暇〔○日〕/年間休日〔○〕日/有給休暇:〔法定どおり付与〕 | 休診日と休日が違う場合は、シフトの組み方も書く |
| 教育 | 入職後〔1か月〕は先輩歯科衛生士が〔同じ担当〕につきます。院外セミナーの参加費は〔医院負担、参加は任意〕です。ブランクのある方は〔○○の練習から〕始めます | 誰が・いつ・何を教えるかを書く。ないものは書かない |
| 応募資格 | 歯科衛生士免許をお持ちの方。経験は〔問いません〕 | 年齢や性別で限定しない |
歯科衛生士の業務は、歯科衛生士法で歯科予防処置・歯科診療の補助・歯科保健指導が定められています。医院ごとの違いが出るのは、その配分や担当の範囲です。「メンテナンスと診療補助の割合はどれくらいか」は医院によって違うため、おおよその実態を添えると比べてもらいやすくなります。
応募につながる書き方
求人票の枠は限られています。どの医院でも書ける言葉を減らし、その医院にしか書けない事実に入れ替えていきましょう。
| 避けたい書き方 | 直した例 |
|---|---|
| アットホームな職場です | 歯科衛生士〔○〕名が在籍。担当の割り振りは毎朝の打ち合わせで決めています |
| 残業少なめ | 時間外労働は月平均〔○〕時間。主に土曜の片付けです |
| 教育体制が充実 | 入職後〔1か月〕は先輩が同じ担当につき、〔3か月目〕から担当を持ちます |
| 休みが取りやすい | 有給休暇は〔2週間前〕までに希望を出す形で、シフトで調整しています |
| 高待遇 | 月給〔○〕円〜〔○〕円。金額は経験年数と勤務日数で決まります |
- 冒頭の数行に、医院の特徴を事実で書く(担当制、予防中心、診療時間など)
- 土曜出勤や早番など、大変な点も先に書く。入職後のずれを減らせます
- 常勤とパートは条件が違うため、原稿を分ける
- 「見学だけでも可」など、応募の前の一歩も用意しておく
性別や年齢を限定する書き方は、原則として認められていません。「女性歓迎」や「若手歓迎」のように表現する前に、働き方の事実で伝えられないか考えてみましょう。
労働条件の明示で気をつけること
職業安定法では、ハローワークへの求人の申込み、自院のホームページでの募集、求人広告の掲載のいずれでも、労働条件を明示することが求められています。厚生労働省のリーフレットで最低限の項目とされているのは次の表の内容です。
| 明示する項目 | 歯科医院で確認したいこと |
|---|---|
| 業務内容 | 雇入れ直後の内容と、変更の範囲 |
| 契約期間 | 期間の定めの有無。ある場合はその期間 |
| 試用期間 | 有無と期間。試用期間中に条件が変わる場合はその内容 |
| 契約の更新の基準 | 有期契約の場合のみ。通算期間や更新回数の上限があれば上限も |
| 就業場所 | 雇入れ直後の場所と、変更の範囲(分院への異動など) |
| 就業時間・休憩・休日・時間外労働 | 曜日で違う時間帯、時間外労働の有無 |
| 賃金 | 月給か時給か、基本給、手当、固定残業代の有無 |
| 加入保険 | 雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険の適用 |
| 受動喫煙防止措置 | 「敷地内禁煙」など、就業場所の実態に合わせて |
| 募集者の氏名または名称 | 医院名または医療法人名 |
2024年4月1日からは、次の3つが追加されました。古い原稿を使い回している場合は、ここが抜けていないか確認しましょう。
- 従事すべき業務の変更の範囲
- 就業の場所の変更の範囲
- 有期労働契約を更新する場合の基準(通算契約期間または更新回数の上限を含む)
「変更の範囲」とは、雇入れ直後だけでなく、将来の配置転換など今後の見込みも含めた、その契約期間中の変更の範囲を指します。分院があり異動の見込みがあるなら、例えば「(変更の範囲)当院および〔○○分院〕」のように書きます。
- 固定残業代がある場合:固定残業代を除いた基本給の額、何時間分でいくらか、その時間を超えた分の割増賃金を追加で支払うことを明示します
- 固定残業代の例文:基本給〔○〕円(下記の手当を除く額)、〔○○〕手当(時間外労働の有無に関わらず、〔○〕時間分の時間外手当として〔○〕円を支給)、〔○〕時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給
- 試用期間で条件が変わる場合の例文:月給〔○〕円(ただし、試用期間中は月給〔○〕円)
- 枠が足りない場合:やむを得ないときは「詳細は面談時にお伝えします」などと添えて一部を別に明示できますが、原則として面接など最初に接触する時点までにすべて明示する必要があります
- 面接などで条件が変わった場合:変更の内容を速やかに明示します
- 採用を決めたとき:求人票とは別に、労働基準法にもとづく労働条件通知書などで明示します
虚偽の表示や誤解を生じさせる表示は禁じられています。給与を実際より高く見せる書き方はしないでください。求人票の明示事項は改正されることがあります。実際の原稿は、厚生労働省の資料、ハローワーク、都道府県労働局、社会保険労務士などの専門家に確認してください。
ハローワーク・自院の採用ページ・求人媒体の使い分け
掲載先ごとに役割が違います。どれか一つに絞るのではなく、条件をそろえたうえで組み合わせて考えましょう。
| 掲載先 | 向いている役割 | 原稿で気をつけること |
|---|---|---|
| ハローワーク | 無料で全国のハローワークやインターネットで公開できる。求人者マイページからオンラインでも申し込める | 内容の確認を経て受理・公開される。職種・就業場所・雇用形態ごとに作る。必要な条件が明示されていない求人などは受理されない |
| 自院の採用ページ | 字数を気にせず、働き方を詳しく伝えられる。医院が自分で更新できる | 求人票の条件と同じ内容にする。写真や1日の流れなどで補う |
| 有料の求人媒体 | 歯科衛生士を探している人の目にふれる場を増やす | 掲載枠に合わせて短くするときも、条件が変わらないようにする。変更や終了は媒体にも反映を依頼する |
進める順番としては、まず完全な原稿を1つ作り、それをもとに各掲載先の枠に合わせて短くするのがおすすめです。求人票を見た方はホームページも確かめることが多いため、歯科医院のホームページに載せたい項目も確認し、古い情報が残っていないか見直しておきましょう。
- 募集に関する情報は、正確で最新の内容に保つことが求められています。原稿に「〔2026年11月〕時点」のように時点を入れましょう
- 募集を終えたときや条件を変えたときは、速やかに掲載を終了・変更する。求人媒体を使っている場合は、媒体側への反映も依頼する
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、職員の採用を目的とした求人広告は、通常は医療広告の対象ではないとされています。ただ、求人原稿の中で診療内容や治療の効果を宣伝する場合は注意が必要です。迷うときは歯科医院の医療広告ガイドラインの記事や、厚生労働省の資料、専門家に確認してください。
DENT SHIFTでできること
求人票を見た方は、医院の名前をGoogleマップやホームページ、AIで調べることもあります。DENT SHIFTの無料AI集患診断では、患者さまがしそうな質問ごとに、AIの回答に自院が表示されたかを確認できます(OpenAI APIによる測定)。あわせて、AI検索・Googleマップ・Google検索・ネット予約・口コミを含む6分野を点数で確認できます。
有料プランでは、定期的な確認と改善指示書PDFで情報の見直しを支援します。営業電話は行いません。約60秒・クレジットカード不要の無料診断からお試しください。採用ページを含むホームページの制作やMEO対策は、DENT SHIFT CREATIVEでご相談いただけます。詳しくはホームページ制作のご案内をご覧ください。
よくある質問
歯科衛生士の求人票に、給与の幅を書いてもいいですか?
幅を持たせて書く場合は、何によって金額が決まるのか(経験年数、勤務日数など)を添えると誤解を防げます。実際より高額に見える表示は避けることが求められているため、上限の金額は実際に支払う見込みのある範囲にしてください。
分院がない医院でも、「変更の範囲」は書く必要がありますか?
厚生労働省のQ&Aでは、業務や就業場所の変更が見込まれない職種などの場合、記載する必要はないとされています。「変更なし」と書いておくと読む方にも伝わりやすくなります。将来の分院開設など想定される見込みがあるときは、その範囲を確認して書きましょう。
ハローワークの求人票と採用ページで、内容が少し違っても大丈夫ですか?
掲載先によって説明の詳しさに差が出ることはありますが、給与・休日・勤務時間などの条件は同じにしてください。条件が食い違うと、求職者が不安になるだけでなく、正確で最新の内容に保つという点でも問題になることがあります。
例文をそのまま使ってもいいですか?
形はそのまま使っていただけますが、〔 〕の中は実際の条件に置き換えてください。教育や休暇の例文は、医院で実際に行っていることだけを残します。迷う項目は、ハローワークや社会保険労務士などの専門家に確認してください。
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