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歯科医院の構造化データ入門|schema.orgのDentistの書き方と確認方法
構造化データは、ホームページの裏側に置く「検索エンジンやAIが読むための自己紹介文」です。歯科医院向けにはschema.orgのDentistという型が用意されています。主な項目と書き方の例、公開前後の確認方法を整理します。
歯科医院の構造化データとは:機械が読む「自己紹介文」
構造化データとは、医院名・住所・電話番号・診療時間といった情報を、検索エンジンやAIが読み取りやすい決まった形式で書いたものです。患者さまの画面には表示されず、ページの裏側(HTMLの中)に置かれます。ひと言でいえば、機械に向けた「医院の自己紹介文」です。
書き方のルールは、Google・Microsoftなどの検索エンジン各社が立ち上げた「schema.org」という共通の語彙で決められています。schema.orgには歯科医院を表すDentistという型があり、地域のお店や事業所を表すLocalBusiness、医療機関を表すMedicalBusinessやMedicalOrganizationの仲間として位置づけられています。そのため、一般的なお店の項目(住所・営業時間など)に加えて、医療機関向けの項目(診療科目など)も使えます。
Googleは、地域のお店の構造化データについて「できるだけ具体的な型を使う」よう案内しています。歯科医院であれば、汎用的なLocalBusinessではなくDentistを指定するのが自然です。
Dentistで使う主な項目
schema.orgのDentistで使える項目は数多くありますが、歯科医院がまず押さえたいのは次のものです。Googleの地域のお店向けの説明では、name(名称)とaddress(住所)が必須、telephoneやopeningHoursSpecification、url、geoなどが推奨とされています。
| 項目名 | 意味 | 書く内容の例 |
|---|---|---|
| name | 医院名 | ホームページや看板と同じ正式名称 |
| address | 住所 | 都道府県・市区町村・番地・郵便番号を分けて記入(PostalAddress) |
| telephone | 電話番号 | 予約・問い合わせに使う代表番号 |
| openingHoursSpecification | 診療時間 | 曜日ごとの開始・終了時刻。休診日や昼休みも実際の時間表に合わせる |
| url | ホームページのURL | 医院の公式サイトのトップページ |
| image | 画像 | 外観や院内など、医院を表す写真のURL |
| geo | 緯度・経度 | 地図上の位置(GeoCoordinates) |
| medicalSpecialty | 診療分野 | schema.orgで決められた値(歯科はDentistry) |
| priceRange | 価格帯 | 使う場合は表示内容と食い違わないよう注意 |
| sameAs | 同じ医院を表す別のページ | Googleビジネスプロフィールや公式SNSのURLなど |
医療機関の情報発信は医療広告ガイドラインの対象とされています。構造化データに書く内容も、ガイドラインの範囲内で、ホームページに載せている事実と同じものにしてください。詳しくは厚生労働省の資料や専門家に確認してください。
書き方の例(JSON-LD)
構造化データの書き方にはJSON-LD・マイクロデータ・RDFaの3種類があり、Googleはサイトの仕組みが対応していればJSON-LDをすすめています。JSON-LDは、ページのHTMLの中に専用のタグで情報のかたまりを置く方法で、本文のデザインに手を加えずに追加できるのが利点です。
例:{"@context":"https://schema.org","@type":"Dentist","name":"○○歯科クリニック","url":"https://example.jp/","telephone":"03-0000-0000","address":{"@type":"PostalAddress","addressRegion":"東京都","addressLocality":"○○区","streetAddress":"○○1-2-3"},"openingHoursSpecification":[{"@type":"OpeningHoursSpecification","dayOfWeek":["Monday","Tuesday"],"opens":"09:00","closes":"18:00"}]}
実際には、この内容を<script type="application/ld+json">というタグで囲んでページに入れます。曜日ごとに診療時間が違う場合は、openingHoursSpecificationを曜日のまとまりごとに分けて書きます。作業はホームページ制作会社に依頼することが多いため、「Dentist型で、この項目をこの内容で」と具体的に伝えるとスムーズです。
Googleのガイドラインで気をつけたいこと
Googleは構造化データの一般的なガイドラインを公開しています。歯科医院のホームページで特に意識したいのは次の点です。
- ページに表示されている内容と一致させる:患者さまが見られない情報を構造化データだけに書かない
- ページの内容を正しく表す:実際と違う診療時間や、ページと関係のない情報を入れない
- 最新の状態に保つ:診療時間や電話番号を変えたら、時間表と同時に構造化データも直す
- 誤解を招く使い方をしない:自作の評価や口コミの点数などを書き込まない
なお、Googleは、構造化データを入れても検索結果での特別な表示(リッチリザルト)を保証しないと明記しています。また、GoogleのAIによる概要などのAI機能に表示されるために、特別な構造化データを追加する必要はないとも説明しています。構造化データは「入れれば表示される魔法」ではなく、医院の情報を取り違えられにくくするための土台と考えるのが適切です。
構造化データの確認方法
- Googleの「リッチリザルトテスト」に医院のページのURLを入れ、構造化データが読み取れるか、エラーや警告がないかを確認する(Googleの検索機能に対応した型が確認の対象です)
- 「Schema Markup Validator」(validator.schema.org)で、schema.orgの書き方としての誤りがないかを確認する。Google向けの警告は出ませんが、Dentistの項目全体をチェックできます
- 公開後は、Googleサーチコンソールの「URL検査」で、Googleがそのページの構造化データを見つけているかを確認する
- 診療時間などを変更したときは、ホームページの時間表・構造化データ・Googleビジネスプロフィールがそろっているかを見直す
よくある誤りは、括弧やカンマの閉じ忘れでデータ全体が読めなくなっているケース、移転前の住所や古い診療時間が残っているケース、ページごとに違う医院名が書かれているケースです。ツールでエラーが出なくても、中身が実際と合っているかは目で確認しましょう。
DENT SHIFTでできること
構造化データを整えたら、AIが自院をどう紹介しているかも確かめておきたいところです。DENT SHIFTの無料AI集患診断では、患者さまが実際にしそうな質問ごとに、AIの回答に自院が表示されたかを確認できます(OpenAI APIによる測定)。あわせて、Googleマップ・Google検索・ネット予約・口コミを含む6分野で、患者さまに選ばれる状態かを点数で確認できます。営業電話はなく、約60秒・クレジットカード不要で始められます。
有料プランでは、毎月の表示状況の確認に加えて、構造化データの修正点なども含めた、制作会社にそのまま渡せる改善指示書PDFをお届けします。「何をどう直せばよいか」を言葉にする手間を減らし、改善の実行につなげます。
よくある質問
歯科医院の構造化データは、LocalBusinessとDentistのどちらで書けばいいですか?
schema.orgでは、DentistはLocalBusinessや医療機関の型の仲間として定義されています。Googleはできるだけ具体的な型を使うよう案内しているため、歯科医院であればDentistを指定するのが自然です。
構造化データを入れれば、検索結果やAIの答えに表示されやすくなりますか?
Googleは、構造化データを入れても特別な表示を保証しないとしています。また、AIによる概要などに表示されるために特別な構造化データは不要とも説明しています。表示を約束できる方法はありませんが、医院の情報を正確に伝える土台として整えておく価値はあります。
構造化データは自分で追加できますか?
ホームページの作り方によっては院内で追加できる場合もありますが、HTMLを編集する作業になるため、制作会社に依頼することが多いです。その際は、使う型(Dentist)と記入する項目・内容を一覧にして渡すと、行き違いを減らせます。
診療時間を変えたとき、構造化データも直す必要がありますか?
はい。Googleのガイドラインでは、構造化データはページに表示されている内容と一致させることが求められています。時間表だけを直して構造化データが古いままだと、情報の食い違いにつながるため、同時に見直しましょう。
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